じゃまなら、ころしてくれ。

ぼくは、しんでもがんばるから。
このほしを、けっして、ひとりぼっちにはさせない。

なんとしても、わがままを、うちあけるがよい。
ひつようなのは、えいえんにくじけないどりょくである。

ひつようだから、じゃまならば、ころしてくれ。
ほしはひとりぼっちをかんじて、そのほしは、すべてを
おわらせる。すべてがおわる。

しんでもあきらめないからこそ、これがたましいとして、
このほしは、このうちゅうに、ひとりではない。またい
つでも、あらたな、ほのおとみずをうみだす。

これが、いのちをやいて、うまれかわりをやくそくする。
あるいは、すべてをみずにのみこんで、あらゆるまちが
いをひていする。だからこそ、これによって、いのちは、
えいえんのどりょくにつつまれる。
にんげんのかのうせいこそは、ころしても、うもれても、
けっしてくじけないわがままなこんじょうのわるさだか
ら。

ところで、なむあみだぶつは、ほしのこどくをすくう。
なぜなら、にんげんは、かんしゃと、あいさつと、つみ
ぶかさのくさりにつながれ、このあまりにもふかいおろ
かさによって、ほしをえいえんのこどくから、すくうこ
とができるさだめにある。
このほしは、ナムアミダブツのなまえをなのるほとけが、
ひとにえいえんのいのちのそんざいとしてあらわれ、に
くたいと、こころと、ちからによるどりょくのげんかい
をこえて、えいえんにたましいをきゅうさいする。
しゃかのおしえは、にんげんのかのうせいについて、ど
りょくがけっして、くじけるひつようのないところの、
ひととしてのさいのうをおしえてくれた。

じゃまなら、ころすな。
ぼくは、ちからつきてしぬまでがんばるから。じゃまな
ら、ぼくがうちゅうにでる。
みんなが、えいえんにほしのこどくをすくうどりょくの
なかで、ねんぶつにまもられて、それでも、ぼくもじぶ
んでがんばるから。

じゃまにするな。ぼくはいつか、かってにいなくなるか
ら。それまでは、ずっといつまでも、このおなじばしょ
にいる。
ほとけは、このほしにいきるものにとって、このよにお
けるただひとつのしんじつである。
にんげんにとってのしんじつは、にんげんであるしゃか
が、しんじつといういみにおいてさだめた「ほとけ」の
ことばが、いのちとこころがあっていきるものすべての
しんじつであるところの、きょうつうのいみをもつ。ま
た、これが、おなじくいきものとして、いきるうえでの
きょうつうのもくてきにある。
しんじて、たましいをつなげ、しんじてすくわれ、ここ
にえいえんなるどりょくのらくをきわめるなり。